Lost Script

Lost Script(ロスト・スクリプト)はゲーム制作会社スタジオパンドラの女性成人向けゲーム(乙女ゲー)ブランド。乙女ゲーとしては例外的に男性からの支持もあつい。ゲーム文化発展のためならば喜んで利益を放棄する、実験的かつ自己献身的な作風で知られる。

沿革編集

創設者でありスタジオパンドラ現社長でもある中村清治 (1942年-)は、江戸後期の琳派中村芳中から続く春画絵師の家系に生まれた。生後まもなく第二次世界大戦に徴兵され、満州方面での諜報活動に従事したものの(その間の活動については中村天風の項を参照)、活躍むなしく終戦を迎える。軍服を脱いだ中村は本来の家業である絵に生きることを決意。空襲により破壊され絶望に満ちた祖国にあって、せめて希望の光を示す灯火となりたいとの祈りを込め、株式会社スタジオパンドラを設立し活動を開始した。

当初は児童書の出版に携わり、後に傑作と言われるようになる多くの書籍を刊行した(中村日吉堂および中村書店赤本の項を参照)。しかしやがて台頭してきた後続の出版社に市場を奪われ、業績は低迷。貸本屋を中心とする劇画文化から雑誌を軸とする漫画文化への転換に乗り遅れたこともあって、21世紀初頭までには市場での存在感をほとんど失っていた。

この転機となったのが、大槻涼樹の入社である。アボガドパワーズでコンピュータゲームの経験を積んだ大槻の提案で、中村は乙女ゲーへの進出を決意。2006年のデビュー作「蠅声の王」を皮切りに、「長靴をはいたデコ」(2007年)、「蠅声の王シナリオII」(2009年)と寡作ながらも継続的に作品を発表してきた。

作品の特徴編集

Lost Script のすべての作品において、デジタライズド・ゲームブック (Digitalized Game-Book)という称号が冠せられており、ゲームブックの伝統を乙女ゲーの形式の上に再現することを謳っている。そのコンセプトの目新しさから、アナログゲーマーの間で話題を呼んだ。

第二作「長靴をはいたデコ」では、乙女ゲーユーザに加えて腐女子層への訴求を図り、作中にいい男を豊富に出演させた。このことがかえって乙女と腐女子の対立を煽ってしまい、記録的な売れ行き不振を招いた。この反省から第三作では従来路線に回帰するとともに、動物キャラを出演させることで、ささくれだった乙女の心を癒そうと試みている。

原画には一貫してVanillaが参加。男性であるVanillaには、腐女子層に訴えかけるいい男を描けなかったため、上記「長靴をはいたデコ」の一部には、大槻の旧友である吉澤友章が召集された。シナリオライターとしては大槻のほかうつろあくたが携わっている。二人とも衒学志向なのに加えて負けず嫌いでもあり、お互いに張り合う結果、ゲーム内での雑学披露が膨大な量に達してしまいがちである。

デジタライズド・ゲームブック編集

上述の通り、発表作品には一貫してデジタライズド・ゲームブック形式を採用しており、他ブランドのゲームとは操作性において一線を画している。通常のコンピュータゲームにおいてはシステム側で管理されるデータや乱数処理がすべてユーザ側での管理に委ねられており、システムはただ大まかな指示を示すに留まる。またその指示についても「君はそれに従ってもよいし従わなくてもよい」とユーザの裁量が許されており、まさに往年のゲームブックに近いものとなっている。

第一作「蠅声の王」はこの形式によって、美少女ゲームアワード2006においてニュージャンル賞を受賞した。美少女ゲームを審査対象とするはずの同賞がなぜ、乙女ゲーである「蠅声の王」に与えられたのかは謎である。

とはいえ、Lost Script 以外にこの「ジャンル」に追随するゲームは長らく出現してこなかった。ナンバーワンよりオンリーワンとはよく言ったものである。しかし待つこと3年、ついにブロッコリーが進出を宣言した。もはやオンリーワンですらない。これに対抗するため、「蠅声の王シナリオII」ではマウス用お絵描き機能が追加された。いつでも他の画像処理ソフトが利用できるPC上においては一見無意味で不便な機能であり、ユーザには極めて不評だが、将来的にタッチペンによる操作を伴うニンテンドーDSへの移植を意識した機能であることは明らかであろう。

既発表作品編集

蠅声の王(さばえのおう)(2006年)

「ホラーと耽美をくっつけたら売れるんじゃね?」との大槻の明察により立てられた吸血鬼もの企画。一説によるとアボガドパワーズでやろうと思っていたが同社がいろいろあったために企画を新職場まで持ち越してきたという。
農林水産省に所属する検疫官の男女二人が、ニンニクモザイク病を流行させ絶滅させようと企む吸血鬼に戦いを挑む。

長靴をはいたデコ(ながぐつ-)(2007年)

前作の小ヒットに気をよくした大槻が「聖闘士星矢をホモ展開にしたら売れるんじゃね?」と中村にもちかけた企画。一応ホスト社会で少年がのし上がる立身伝という体裁だが格闘展開。よくあることさ。
案の上、腐女子には受けたが、非腐乙女層の離反を招き、たいへん残念な結果を招いた。しかしスタッフは満足そうだ。

蠅声の王 シナリオII(さばえのおう-)(2009年)

デコで大きな損を出した大槻が「金がないなら社長がパチスロやればいいんじゃね?」と中村に語り、帝國陸軍仕込みの鉄拳制裁を食らったことで脳からあふれてきた企画。第一作の続編で手堅く赤字回収を狙う。
農水省職員が活躍する基本路線はほぼ同じ。淫猥小動物や童貞執事などの萌え記号を贅沢に投入して乙女達の寵愛を狙う。

外部リンク編集

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