東北地方太平洋沖地震
R.I.P
「いのち」というものは50年70年100年という短いものではなく、
もっと宇宙的なものだと思うんですね。
そう思ったから僕はこのマンガ(『火の鳥』)を描いたのです。
このマンガの主人公火の鳥は永遠の命を持っています。火の鳥は宇宙は生命であふれていると言うのです。
たとえば星、太陽や地球。すべて生命力であふれている。
そういって人間を励ますんです。人間だけでなく生物も励ますのです。
生きているもの全部を励ましている。
ぼくは、今まで本当に長い間「生きる」ってことを、
色々なマンガで続けて描いてきたけれども一番の本音はそれなんです。
もう少し「いのち」や「地球」ってものを大事にしてほしいなと思います」
「最後に皆さんに、申し上げたい。
一つ目、皆さんには野次馬になってほしい。あらゆるものに興味を持って、かじってほしい。
二つ目、皆さんこれから受けるだろう、あるいは、もう受けた一番ショックな出来事を持っててほしい。きっと役に立ちます。
三つ目、いのちを大切にしてほしい。
これが皆さんへのささやかな贈り物であります」
~手塚治虫1988年大阪府の中学校での講演より