UnNews:京都・亀岡市「燃やすしかないごみ」新設
【2023年1月16日 配信】
昨今叫ばれるようになったSDGsの流れを受けて、亀岡市はごみ分別の枠を変更した。旧名称「燃やすごみ」から、今後は「燃やすしかないごみ」となる。
亀岡市がごみ区分を変更するのは今回が初めてではない。ごみ収集が始まった当初は、「燃えるごみ」「燃えないごみ」の名称が用いられていた。ところが、亀岡市にキャンパスを持つ京都大学の大学生が「すべての物質は温度が発火点に達すれば燃えるのだから、理論的には『燃えないごみ』という区分はおかしい。『燃やすごみ』『燃やさないごみ』の方が現状に適合的」と批判し、これが炎上騒ぎに発展したため区分名称を変更することになった。結果として、「プラスチックだけど、まあ燃えるでしょ」といった論理でゴミ捨てを行う家庭を取り締まることにつながり、「燃やすごみ」という区分は「燃えるごみ」に比して狭い領域を持つことになった。
今回の名称変更でも、市は「燃やすごみ」の領域を狭めることを狙っている。担当者は「(燃やすのが)やむを得ないことを強調するため」の変更であると述べており、リサイクルできるものは必ずリサイクルし、焼却処分するものを減らしたい思惑だ。
ところが、実際には思惑が外れるのでは、と見る向きもある。「『燃やすしかないごみ』というと、かえってかつてよりも幅が広くなる。語義通りの『ごみ』以外も処分できるようになるのでは」と語るのは、資源循環推進課のS氏。S氏によれば、確かに「紙ごみ」「プラスチック」など、リサイクル可能なものを旧名称でいうところの「燃やすごみ」から排除することができる一方で、「道端の女子高生の前で服を脱ぐ不審者」「幼稚園の前で女児を眺める不審者」「側溝からスカートの中を覗く不審者」など、現代社会から見て如何ともしがたいような人物も処分することが可能になるという。
「とはいえ、これ自体は社会を改善していくのにつながるのではないでしょうか。『枠を広げる』のも、捨てたものではないかもしれません」とS氏は続ける。よりよい社会に向けた取り組みとして、亀岡市は最高のスタートを切ったようだ。なお亀岡市は、今後「埋めるしかないごみ」の増設も検討しているという。
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