UnNews:トレーディングカードの大会にて深刻な裁定トラブルの発生
【2021年6月28日 (火) 19:06 配信】
タカラトミーが販売するトレーディングカードゲームデュエル・マスターズにおける裁定トラブルが、都内某所のトレーディングカードショップで開かれた非公認大会にて発生した。
問題の生じたテーブルにて先攻プレイヤーが用いた「遣宮使ネオンクス」(以下;ネオンクス)というカードを中心として呪文を複数回用いるというデッキ構成だった。
ネオンクスは山札のカードを1枚墓地に置き、それが呪文カードであれば唱える能力(以下;ブレイン権利)を持つ。更に使用した呪文の「ブレイン」文字列1つにつき更に呪文を唱える権利の回数(以下;ブレイン権利回数)が1つ増える。 [1]
先攻プレイヤーの供述によると、「ブレインと名の付く呪文を複数回唱えたり、『永遠の少女 ワカメチャ』(以下;ワカメチャ)を墓地に置いた際に発動する能力で墓地のカードを全て山札に戻すことで、ブレイン権利回数を3以上になる状態を維持しながらブレイン権利を行使し続けていた」と述べられた。
一方後攻プレイヤーの供述によると「ネオンクスを出した直後、ワカメチャが墓地に送られ、墓地のカード全てを戻し、ブレイン権利回数は0となった」と述べられた。
この問題につき、審判であったトレーディングカードショップ店員は「店番や他の卓の監督が忙しく、両者のプレイングについては確認できていなかった。」と述べた。問題の生じた試合は無効試合として処理された。
この様なトラブルが生じた背景にデュエル・マスターズにおいて、おはじきやマッチ棒等デッキ以外の物品をテーブルに置くことを禁止するというルールがある。
[2]
今回の事例にてマッチ棒を並べることが許されれば、マッチ棒の数から審判がブレイン権利回数を推定することが可能であるが、それらを置けず、ブレイン権利回数を口頭でのみ伝える結果、ブレイン権利回数を第三者である審判に公示することが出来ないという問題が生じたといえる。
下記、様々な業界の有識者から寄せられた意見をまとめた。
- フールプルーフの観点から、数え間違いは誰にでも起こり得る。ブレイン権利回数の状態を、ネオンクスを使われる対戦相手が適宜把握することで、信頼と安心感を得られ、ユーザエクスペリエンスを提供できるはず。(製造業、ユーザビリティテスト担当)
- デジタルゲームではブレイン権利回数等を内部データとして保管する必要があるため、保管されたデータを画面に数字として出力するなど、ユーザインターフェース向上の取り組みがなされている。アナログゲームでブレイン権利回数を増減させるシステムは、対戦相手に数えさせる負担を生み出すため、適切でないといえる。(ソフトウェア関連、システムインテグレータ)
- 3人以上で遊ぶゲームであれば、対戦相手が2人以上いるので、ネオンクス使用者が数え間違えたり、対戦相手の片方がいいがかりをつけても、残りの対戦相手が正確な数字を数えていれば、問題ない。2人で遊ぶゲームには向かないシステムである。(自営業、ボードゲームデザイナー)
- 特許権の侵害を訴える場合は、訴える側が証拠を示す必要がある。同様にネオンクスを用いる側がブレイン権利回数を示す義務が生じると考えられる。(弁理士、特許事務所勤務)
- 受け持っている児童らがカードゲームを遊んでいる際に諍いを起こしている様子が散見される。認知機能が未発達の小学生にブレイン権利回数を暗算させたり、使用した呪文の履歴を記憶させることを強いることは、小学生向けのホビーとして適切とは思えない。(小学校教諭、非常勤講師)
今回の裁定トラブルが生じたことから、トレーディングカード業界では今後、対戦相手のプレイングの不備を付き、話術で審判を味方に付ける戦法が主流となるかも知れない。寛容な対戦相手により水に流されるのか、禍根を残したまま闇に葬られるのか、争いの火種になりうる本件に光に当てることで、問題提起として取り上げた。有耶無耶のまま問題が自然消滅しないことを祈るばかりである。 [3]
以下引用編集
脚注編集
誤報コンテスト 本項は第4回誤報コンテストに出品されました。
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