UnNews:シーシェパード、和歌山県太地町で新型兵器の臨床試験を実施
反捕鯨を掲げる環境団体「シーシェパード」は21日、クジラを食べる人間を対象とした新型兵器の臨床試験を実施したと発表した。この件についてシーシェパードの担当者に話を伺った。
「新兵器といっても、食物連鎖を利用したごく単純なものです。」
「クジラを食べる文化の人たちは何故あんなにも愛らしいクジラを食べようとするのか。会議室で同志たちと一緒に考えたんです。その結果、『栄養がある、美味しいと考えられているから』という結論に至りました。栄養があるから食べることが推奨され、また美味しいから続けて食べることができているのだと。」
そこで、シーシェパードは画期的な解決法を考案したという。
「要はクジラを食べられないようにしてしまえばいいのです。クジラを食べても栄養なんて付かない、また食べると逆に体を壊しかねないからやめようと考えさせるために、この方法を考案しました。」
その方法とは「クジラに水銀を蓄積させる」というコロンブスの卵のような発想である。
「ひろく認知されているように水銀というのは毒です。体内に貯め続ければ、目が見えない、震えが止まらないなどの症状を訴え、やがて死にいたります。クジラの体内に水銀をためておけば、あとで食べた人間が水銀を摂取することになりますから、クジラを食べることへの警鐘につながるわけです。」
——————しかし、水銀はクジラにとっても有害である。その辺りはどう考えておられるのか。
「全く問題ありません。何故なら直接クジラに水銀を投与しているわけではないのですから。まず我々は海に水銀を放ち、植物プランクトンがそれを摂取するのを待ちます。そうして植物プランクトンを食べた動物プランクトン、動物プランクトンを食べた小型魚、小型魚を食べた中型魚といった段取りで少しずつ食物連鎖で濃縮していくわけです。最終的にクジラにそれまでの全ての水銀が行き渡ります。自然な方法ですから、問題はありません。現にクジラたちは海洋を優雅に泳いでおります。」
——————さて、和歌山県太地町での臨床実験はどのようにして行われたのか。
「あそこは『捕鯨の町』として有名ですから、実験にぴったりとのことで選びました。まず我々の同志が、和歌山の海に水銀を投与します。そうして海洋生物たちに水銀が蓄積、濃縮されていきました。その後そこで漁を行い、獲れた鯨肉を食べた人からは致死量に近い水銀が検出され次々と死者が出ました。実験は成功したのです。奴らは我らが正義と自然の報いを受けたのです。」
シーシェパードによれば、この臨床実験の成功を受けて、今後も捕鯨を行う地域に薬物の投与を行うとのことである。彼らの活動により世界中の海が水銀色に染まる日はそう遠くないであろう。