銀行強盗
銀行強盗(ぎんこうごうとう)とは、銀行を物語の舞台として描く総合演劇である。
概要編集
日本で銀行制度が導入されたのは明治時代初期で、元々江戸幕府の金融関係を一手に担っていた「三井御用所」が新政府の御為替方御用所として金融制度の近代化を推し進める過程で生まれた機関である。
当然「新時代の役所」という高尚なイメージだったが、こと日本人はそういったものを茶化して笑いに変えるのが大好きな民族である[1]。その為銀行という概念が一般化すると、それをネタにするエンターテイナーが出てくるのは最早必然であった。基本的には侵入パート→奪取パート→脱出パートの流れになっている。恙無く侵入し大金をせしめて首尾よく脱出し終わることもあれば、次から次へとトラブル続きのドタバタコメディのまま終わることもあり、パターン化しつつも様々な物語を展開している。
人気編集
日本では「白浪五人男」や「怪盗石川五衛門」など盗人を主人公にした話が古くから好まれており、銀行強盗はまさにその流れを組んでいる。明治以降に出来た銀行という施設はセキュリティも近代化しており、難攻不落の要塞へ如何にして入り込むかそして如何にして金銭を奪うかというくだりがハラハラドキドキの名展開を繰り広げる、エンターテイメンティズムの極致と言える[要出典]格好の舞台となった。武器を手にして押し入るパターンもあれば閉店後を狙って忍び込むニンジャスタイル[2]もあり、そのバリエーションは枚挙に暇がない。
銀行強盗は数多くの劇団が演じてきたが、有名な所では日本共産党所属の演劇集団「赤色ギャング」が川崎第百銀行を舞台にした公演が挙げられる。また最近では、銀行強盗を平成風にアレンジした「バンク・バン・レッスン」も人気で、多くの劇団が使用する人気既成脚本となっている。日本人が権力者や金持ちを小バカにして楽しむ国民性を持ち続ける限り、その灯が消えることはないだろう[不要出典]。