野党(やとう)は反政府組織のうち、中途半端に影響力を持つものの事を言う。

概要編集

野党は基本的に与党・政府に反抗する姿勢をとる反政府組織であり、その主な活動拠点は国会だ。

しかしその国会では、議席数が多く政権も握っている「与党」に比べて力が弱く、そのために「与党の意見=国会の結論」となり、野党の意見がスルーされてしまう事もしばしば。 一般の反政府組織に比べれば国会に議席を持つ点で発言力はあると言えるが、政府与党と渡り合えるだけの実力は兼ね備えておらず、影響力は中途半端である。

野党が出来る事編集

質問する編集

野党が出来る事の一つ目は「与党に質問する事」だ。野党は基本的に与党が提案した法案や予算案に質問をするというスタイルで国会に参加する。

野党は「質問をする事で与党案の欠陥を見つけることが出来る」と主張している。

反対する編集

野党が出来る事の二つ目は「与党案に反対する事」だ。野党は国会内での投票権を持っており、与党が提案した内容に反対票を投じることが可能だ。

野党は「反対票を入れる事で与党をけん制する事が出来る」と主張している。

内閣不信任案を提出する編集

野党が出来る事の三つ目は「内閣不信任案を提出する事」だ。野党は要件を満たせば、現行の内閣に対して不信任案を提出する事が許されている。

野党は「内閣不信任案を提出する事で政府の行き過ぎを防止できる」と主張している。

提案する編集

野党が出来る事の四つ目は「提案する事」だ。野党は要件を満たせば、現行の内閣に対して法案を提出する事が許されている。

野党は「法案、対案を提出する事で政府の行き過ぎを防止できる上に審議を引き延ばせる」と主張している。

国会の召集を求める編集

野党が出来る事の五つ目は「国会の召集を求める事」だ。各議院の総議員の1/4の要求があった場合には内閣は召集を決定しなければならない。

野党は「国会を開き追及することで政府を質す事ができる」と主張している。

野党が出来ない事編集

改善する編集

野党が出来ない事の一つ目は「質問をして与党案を改善させる事」だ。与党の提案する法案や予算案は経験豊富な人間達によって時間をかけて練られたもの。短時間でその欠陥を見つけ質問で指摘する事は難しい。

結果的に野党の質問は、細部の揚げ足取りや不祥事の詰問といった内容になる事が多く、それゆえ野党の質問によって与党案が改善される事は殆どない。

また、野党提出法案は与党が乗り気でない限り店晒しにされ、報道されない。

否決する編集

野党が出来ない事の二つ目は「反対票を入れて案を否決させる事」だ。国会の議決方法は一部を除いて多数決。議席の過半数を獲得している与党が賛成すれば、野党が全反対でも可決なのだ。

結果的に野党の反対票は特に意味を持たない事が多い。

内閣不信任案を可決する編集

野党が出来ない事の三つ目は「内閣不信任案を提出し、それを可決させる事」だ。内閣不信任案は野党の切り札とも呼べる強力な一手だが、これを可決するかどうかも多数決。

結果的に与党が寝返らない限り内閣不信任案の提出は(総理大臣をやめさせるという目的に於いては)無意味である。

存在意義編集

上述したように野党が「出来る事」は非常に限られており、しかもその全てが「出来ない事」によって上書きされてかき消されてしまっている。 であるから野党が国民に貢献できる方法がほとんどないのが現状だ。

それ故に野党の存在意義を問う声も大きく、「野党がいないほうが色々とスムーズなのでは」という意見まで存在する。

国家転覆編集

冴えない反政府組織・野党だが、ごくごく稀に国家を転覆させる事がある。現行の政府与党がなにかをやらかした時などだ。

野党は政府与党が大きな問題をしでかすとここぞとばかりに指摘して、その中途半端な影響力でメディアに与党の失態をアピール。次の選挙での国家転覆(政権交代)を謀る[1]

今まで多数決の暴力によって自分たちが思うような政治が出来ず、国民の多くからもあまりいい印象を持たれていなかった野党でも、国家を転覆し、政権を手に入れたならば、絶大な影響力を得られ、国民にも貢献!……できない。

政権を手にした野党は最早反政府組織ではなく、正真正銘の与党だ。

そう、つまり「野党」は何年経ったとしても「中途半端な影響力しかない反政府組織」に変わりないのである[2]

脚注編集

  1. ^ ヒトラーも選挙出身だ。参考までに。
  2. ^ 最近は反政府でない野党も存在するが、影響力が中途半端な事には変わりない。

関連項目編集

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