這いよれ! ニャル子さん
這いよれ! ニャル子さん(はいよれにゃるこさん)は、若きクトゥルフ信者の為のクトゥルフ入門書である。
概要編集
クトゥルフ神話の面倒くさい部分をガン無視し、流行のアニメや特撮で味付けしたゆとり世代向け入門書。それが本作である。ジャンルもコズミックホラーからラブクラフトコメディに変更され、ノリも軽い。よくナイトゴーントを斬殺したりナイトゴーントを轢殺したりナイトゴーントを爆砕したりナイトゴーントのくびをはねたりしているが、陰惨な空気はない。
クトゥルフ信者からはバッシングの嵐…かと思いきやそもそもクトゥルフ作品の九割九部は二次創作である。こんなのもあるのだから。
そして年季の入ったクトゥルフマニアは既に高齢であり「若い人は面白いこと考えるもんだ」とむしろ喜ばれたくらいである。
さらに最終巻では宇宙人と人間の初in outをし、予想以上に人気が出てしまった。
あらすじ編集
思春期まっしぐらの八坂真尋はある日、夜道でバケモンに遭遇するも突如現れた謎のそれを真似するときになぜか喉を叩くしぐさをする生物に殺される。その宇宙人は、自身が登場するニャルラトポテトそのものであると語り、また自身が火星人であること、真尋が他の火星人に取られあっていること、自分が殺し屋であったなどを告げるのだった。
本作の特徴編集
- 1ページに1回は確実にボケを入れ、読者を爆笑させてできる限り話の矛盾や文章力の低さから話題をそらそうとしている。
- 作劇における「普通の少年」なる存在がいかに普通であってはならないか、サブカル系のネタに食い付かせることで読者に「ふつう離れ」していることをアピールする。
- 同性愛、肉食系女子、異種姦、おねショタ、寝取りのオンパレードにより、いかに「常識」という眼鏡で「愛」という高尚な概念を計れないかを考察する。
- 頻繁に前回までの描写をなかったことにしたり、その場で設定を盛ったりすることで、クトゥルフ神話なるものがいかに難解であるかを表現する。
- 気色悪い宇宙人が山ほど登場する作風ながら、主要な登場人物に美男美女しか置かないことで、結局物事は「※ただしイケメンに限る」が全てを支配することを仄めかす。
主な登場人物編集
- ニャルラトホテプ(ニャル子) 中の人:アスミス
- 本作のカオス成分の大元にして這い寄る混沌。ナイルアラホテプじゃないとか黒衣の紳士じゃないのかとか言うのはタブー。宇宙公務員。
- 婚期を焦っており、八坂真尋と子作りしてゴールインしようと目論んでいる。自称「宇宙十代」。
- 容姿以外の全てがキモオタであり、結構な危険人物。
- クトゥグア(クー子) 中の人:エロと猫の人
- ニャル子と一緒にいることだけを考えて地球に来た性欲の塊。ナイスキャスティング。ガチニートだがコネで宇宙公務員になった勝ち組。
- 中学生男子の性欲と乳幼児のメンタルを併せ持つハイブリッドな固形燃料。ニャル子の子を孕むと同時に真尋も妊娠させたいらしく、ふたなりである可能性も高い。
- 猫舌の癖にたこ焼きを丸呑みするあたり、何も考えていないらしい。
- ハスター(ハス太) 中の人:平時は釘→チート時はスネ夫
- 宇宙図書館の司書から宇宙公務員になったショタっ子。途中まで真尋ラブだったがルーヒーとおねショタ関係になった。
- サイクロンの力を借りて黄衣の王モードになると、風系の癖に水まで操るチート野郎に変貌する。
- シャンタっ君相手は受けに回るあたり、ケモショタにも理解がある様子。
- ルーヒー・ジストーン 中の人:マリ姐
- 宇宙株式会社クトゥルーのゲーム開発部門担当からリストラされ、地球でたこ焼き屋になった可哀想な人。宇宙四捨五入すると宇宙二十代。
- 物凄いエロい外見だがリアル妖精さんであり、何を思ったかハス太との間にフラグを乱立させている。小説版終盤ではもはや熟練夫婦に。
ハス太の中の人も草葉の陰で泣いていることだろう。 - 魔法少女イーベル・ルーヒーの事は言わないであげてください、忘れてあげてください。中の人のノリノリぶりも含めて忘れてください。
- 八坂真尋 中の人:キタエリ
- 本作の主人公であり、本来一番上にいるべきキャラ。
- 邪神も平伏すフォークマスターで、唯一のツッコミ役。彼がいなければこの小説はバカの暴走特急になっていた事は疑いようもない。
- 最終的にはニャル子に検閲により削除され、死にそうになる。曰く「あれは肉食獣の捕食行為だ」とのこと。
- 八坂頼子 中の人:ドラマCDではヴェルダンディー、アニメではスクルド
- 真尋の母で、邪神ハンター助手。中の人効果で永遠の17歳。
- 年の話をすると人を超えた存在になってしまうため、実は誰よりも恐れられている。