八つ当たり

八つ当たりとは、ストレスや日ごろのちょっとしたイラつき、妬み、嫉妬、憤怒などの負のエネルギー(負性魔力)を主な原動力として、発動させる魔術のうち、最高のランクのもののこと。ランクについては下を見てね。言い換えれば、普段は目に見えない負のパワーを魔術という媒体を介し、現実化させる力ともいえる。特に、憤怒など、怒りのパワーによる、他人に向けて発動させるそれは強い魔力を示す。自分の仕事の失敗などによる自分への八つ当たりはたいした魔力を示さない。これは、が自動的に魔力の制限をするからと考えられている。ただし、脳への負担は大きく、脳卒中や日本脳炎の原因とも考えられている。この魔術を総称して、「負性魔術」(minus magic)という。基本的に、負性魔術を行使すれば行使するほど、自分のランクは下がっていくものである。これを「負性魔力からの解放」、またはリベレート(liberate)という。

ランクの低い順から、0当たり(ゼロ当たり)、一つ当たり(ひとつあたり)、二つ当たり(ふたつあたり)、三つ当たり(みつあたり)、四つ当たり(よつあたり)、五つ当たり(いつつあたり)、六つ当たり(むつあたり)、七つ当たり(ななつあたり)、八つ当たり(やつあたり)とランク分けされている。それぞれを扱える人物を、0使い、一つ使い、二つ使い、三つ使い…といい、日本などのアジア地域では、これを自己紹介の際に相手に伝えるという風習がある。ヨーロッパなどほかの地域にはこのような習慣はない。八つ使いの上を行く九つ使い(ここのつつかい)、さらにその上を行く十使い(とおつかい)は幻の存在といわれており、それぞれ、ナインズユーザー(nine`s user)、マイナスコンプリーター(minus completer)と言われている。

発見から現代までの歴史編集

「ストレス」という概念が生まれた18世紀に、当時はひそやかに伝えられていた黒魔術と合体し、生まれたとされる。これが「負性魔術」の誕生である。なお、ストレスに関する研究は、研究者の努力というよりも、負性魔術の発展により進んだとする説が一般的になりつつある。それからしばらくたち、負性魔術は日常的にも見られるようになった。負性魔術がいかに発展しているかの数値である、GMP(gross minus magic`s points、国内負性魔術発展数値)は人々の社会に対する不満のバロメーターとして、新聞やニュースで取り上げられている。

就職面編集

より強い負性魔術を使える人ほど、ストレスがたまっているということなので、強ければ強いほど、基本的には就職には不利である。日本など、数カ国では、履歴書に必ず、自分のランクの記載をしなければならない。もし、これを破ったり、詐称をした場合は、数年間就職できなかったり、あるいは、履歴書に自分の負の歴史が刻まれることになる。

ただし、自衛隊や軍、CIAなどのアクロバチックでエキサイティングな職業につく場合は、有利なときもある。

社会的立場編集

八つ使いや七つ使いなど、高レベル負性魔術行使者ほど、偉いということや尊敬されるということはまったくない。人に言ったところで、「ストレスたまっているんだね。」とか「毎日ご苦労様です。」といわれるだけである。

ただし、高レベル負性魔術行使者ほど、発動できる負性魔術の力も大きいため、いざというときには非常に頼りになる。それは災害時や、凶悪な犯罪が起こったときの話で、宿題が終わらない、残業が残っているというときなどは、むしろ逆効果で、まったく役に立たない。しかし、相手のレベルを上げることにはつながる。

負性魔術の種類編集

負性魔術は大きく分けて、攻性魔術防御魔術回復魔術に分けられる。以下にあげる10個の魔術はすべて、この3つのどれか、あるいは複数に含まれる。

1、時空魔術
時をさかのぼったり、あったはずのことをなかったことにできる。時間を操れるという特性上、攻性魔術でもあり、防御魔術でもある。ただし、時間を操るということだけあり、高レベル負性魔術者でないとたいていは行使できない。また、なかったことやあったことに変換する物事の大きさにより、必要な魔力も変わってくるので、「人類はいなかったことにする」などの時空魔法はまず使えない。

例:「げ、明日はテストだ。(時空魔術発動)テストはなかったことにする。」

2、精神魔術
強力な攻性魔術の一種。相手の気持ちを読み取り、相手の脳に直接、精神的ダメージを与える。(言葉を介することもある。)つまり、国語の力と語彙力が必要になってくる。いじめによく使われる。

例:「(ああ、イライラする。)お前、こんな問題もわからないのか。馬鹿め。居ないほうがいいんじゃない?この酸素大量吸引器め。」

3、物理魔術
その名のとおり、物を動かしたりする魔術のこと。(分子レベルでの動作は不可能。)基本的には攻性魔術に分類される。ほかの魔術に比べると、術の発動は低レベル負性魔術行使者でも可能。応用がきく。

例:逆ギレして、物を投げつける中学2年生。

4、吸収魔術
相手の負のエネルギーを吸収する魔術。より高レベルな魔術行使者が自分よりもレベルの低い負性魔術者に対し、発動できる。その逆はない。吸収した負のエネルギーはもともと相手のものだったため、基本的にはその力は本来の40%~60%の魔力しか出せないが、自分と遺伝子的に近い人からの負のエネルギーなら、より高い割合での魔力の使用が可能。(兄弟や親など。)

基本的には回復魔術に分類される。(たまに攻性魔術に分類されることもある。)

例:「(残業めんどくさ…後は田中君に任せればいっか。)じゃあ、後は頼むね。」「ええ~!(吸収魔術発動)」

5、化学魔術
物理魔術と違い、物質そのものを作り変える魔術のこと。錬金術などでは、代価などが必要になるが、負性魔術ならば、それがなくても行使が可能。ただし、一度に作り変えられる物質の量はそれほど多くない。攻性魔術に分類される。
6、幻壁魔術
本来ならあるはずのない壁を作り出す魔術。その強度は発動する際に使う魔力により異なる。シカトもこれにあたる。代表的な防御魔術。

例:「誰が親なんかを部屋に入れるもんか。(幻壁魔術発動、ドアの鍵をロック。)」

7、異界魔術
これは1~6の魔術と違い、まったく違う世界のことわりを持ってくる魔術。めったに使われることはないし、これを使える魔術者もほとんどいない。(というより、勇気がいる。)場合によっては相手の判断力を混乱させることもあるので、攻性魔術に分類される。ただし、行使に失敗すると、自分に多大なる精神ダメージがかかる。ハイリスク・ノーリターンな魔術。当然、行使の対象者が多いほど、自分へのダメージも大きくなる。(それを利用し、自分に精神ダメージを与え続け、より自らの負性魔力を強めるという荒業に利用できる。これは、連続魔力増幅術(reminus magic)といわれる。)

例:(普通の喫茶店にて)「メイドさん(ウエイトレスの誤り。)、紅茶とパフェをキボンヌ。」

8、操気(そうき)魔術
物理魔術、化学魔術の特性上、どちらでも操れない空気の流れを操る魔術のこと。空気の流れを変えるという特性より、時間稼ぎにも使えるため、防御魔術と回復魔術に分類される。

例:(コンパの一発芸で。)「布団が吹っ飛んだ。(操気魔術発動)」 シ~~~ン。

9、趣芸魔術
ただ単に、ストレスの解消のために自分の趣味をする魔術のこと。ただし、それが粉塵爆発のデータ採取やお手製劣化ウラン弾作りならば、別の問題である。回復魔術に分類される。
10、破魔術
物理魔術とかぶる要素も多いが、これは自分にかかわるものすべてをぶち壊すという魔術で、最も攻撃力の高い攻性魔術である。破魔術ということだけあり、他人のものを壊したり、自分の交友関係を破壊しつくすなど、その種類は枚挙に遑がない。

例:むしゃくしゃして、付き合って三年の彼女との破局。

負性魔術行使者について編集

負性魔術行使者とは、先程、あげた負性魔術を行使できる者のことであり、自分が使える魔術の数に応じて、自分のランクが決まる。(例:趣芸魔術と物理魔術を行使できる人→二つ使い)八つ使いがいても、ナインズユーザー、マイナスコンプリーターがいないのはこのためでもある。(次世代スーパーコンピューターの予測計算でも、ナインズユーザーあるいはマイナスコンプリーターが出現する確率は0.00…(0が32個)12%であり、人工的に育成することもほぼ不可能だという計算結果が出ている。

0使い
まったくストレスを感じていない人のこと。その内訳は高級官僚や大金持ち、感情のほとんどない新生児である。日本人の約0.1%ほどしかいない。
一つ使い
日常でちょっとイラっときになることが多い。ほんの一時的な場合が多い。日本人の約5%がこれにあたる。負性魔術を数回行使すれば晴れて0使いになれる。
三つ使い
中流意識の強い日本では、ここら辺のランクの人が多い。多くの負性魔力の保持は、破魔術の行使にもつながるため、注意したほうがいい。実に日本人の4割強が三つ使いである。
四つ使い
たとえ一時的であっても、四つ使い以上の負性魔術行使者になった場合は市町村単位での登録が必要になる。ただし、四つ使いと五つ使いの場合は一時的なものということがほとんどなため、三つ使い以下にランクが下がれば、記録は抹消される。初回の登録は無償だが、二度目以降は有料になる。日本人の約2~3割がこれである。
五つ使い
そろそろ、病院に行ったほうがいいレベル。もしかしたら胃に穴が開いているかもしれない。県単位での登録が必要になる。記録は抹消されない。日本人の約1割。
六つ使い
これになった人はよっぽど精神が強靭なのか、あるいは鈍感なだけなのかのどちらかである。もし、鈍感な人であるという場合は、よりレベルを上げることができるので、精進するべし。日本人の1割弱がこれである。
七つ使い
これはさすがにほとんどいない。廃人同然である。日本人の約6%。しかし、CIAなどの諜報機関に属してるものも多い。
八つ使い
10個ある負性魔術のうち、8つを操れる人のこと。日本人の約3%。そのうち、主な8つの負性魔術である「時空魔術」、「精神魔術」、「物理魔術」、「吸収魔術」、「化学魔術」、「幻壁魔術」、「操気魔術」、「破魔術」を完璧に使いこなせる人物は全国に8人しかいない。また、その8人の中でも順位がつけられており、第2位である菅原道真と第6位である早良親王を除く6人は国の機密にかかわる任務をしているといわれている。また、それぞれで、得意とする魔術は違い、菅原道真は破魔術、早良親王は精神魔術を得意としている。

負性魔術行使者育成所について。編集

負性魔術行使者育成所とは、単にストレスがたまる、疲れさせられる場所ということである。

例:自分の仕事場や、家庭刑務所など。

リベレートプレースについて編集

リベレートプレース(liberate place)とはその名のとおり、負性魔力からの解放を目的とした場所である。喫茶店やゲームセンターなどがこれに当たる。一日も通えば2~3個の負性魔力からの解放になる。ただし、漫画喫茶や秋葉原付近などは逆に異界魔術の行使につながるため、負性魔術者は行くのを避けたほうがいい。最も、自分の負性魔力をより強くしたいという人には、連続魔力増幅術とのセットでお勧めだ。

関連項目編集

八つ橋


  この項目「八つ当たり」を執筆した人は、キラの力により殺されてしまいました。そこでこれを見ているあなたにこの記事の未来を託します
無理にとは申しません。だって執筆者は殺されている訳だし…。 (Portal:スタブ)
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