いいね
概要編集
「いいね」とは、Facebookが開発した多義語で、とりあえず何かにつけて使っておくと人間関係が円滑になるとされているため、ボタン化されている。
原義通り、好意を表明する意味、派生した意味、原義とは反対の意味などが込められうる癖に、文脈が殆どないので、しばしば解釈困難である。
しかしながら、「作者の死」が宣言されて久しい現代のこと、解釈の自由は受け手側にあるので、誰も深く考えることなく、好き勝手に解釈している。
曖昧さを好む日本人にとっては無論だが、社交辞令を重視するおフランスや、発祥元でとりあえずポジティブならば何でもありなアメリカでも、このボタンは大好評である[1]。特に、あまりにも気に入ってしまったアメリカ人は、Likeを口語でもやたらと挿入したがる(英語版参照)。
例外的にこのボタンを嫌っているのは、検閲により削除することが大好きな中国政府だが、この地でも国民はVPNを使って平然と検閲逃れして受け入れている。
使い方編集
原義寄り編集
- 1. 英語版Likeの語義通り、好意を表明する。
- 2. 社交辞令。Poke(挨拶)機能と同じぐらい、形式的に押される。
ex. 結婚報告・就職報告・入学報告など、祝うことが望ましいとされる報告に対して、「いいね! 」。
派生形編集
ex. 幸せそうなのろけ写真、自己満足の飯テロ、ミーハーの海外旅行報告などに対して、「どうでもいいね! 」。
- 2. 皮肉の「いいね!」。ブラックな「いいね」とも言われる。
ex. A「可愛いね」
B「そんなことないよ~」
(Bのコメントに対し、「その通り、お前は可愛くないよ」の意を込めて)「いいね! 」。
反語的編集
- 1. 思っていることと裏腹のことを言うのに使う。上述の皮肉用法に近いケースも多い。炎上した投稿への「いいね」の大半はこれに該当する。
ex. 政治家「私は嘘をつきません!」
「いいね! (この嘘つきが…)」。
- 2. メッセージを打ち切る時に押す。「お前とのやり取りは憂鬱だ」という意味の、ブルーな「いいね」とも言われる。文字通り「真っ青」であることに注目されたい。
ex. A「…(長文・難解なメッセージ[2])」
B「いいね! (長文送るのいい加減にしろ。もう疲れたよ…)」
解釈困難性編集
前述したように、「いいね」ボタンはしばしば解釈困難である。ワンボタンで押せる気軽さ故に、丁寧にコメントを付けて説明してくれるバカは殆どおらず、基本的に文脈が乏しいからである。
脚注編集
関連項目編集
流行記事大賞 銅賞受賞記事
この記事は2018年流行記事大賞にて銅賞を受賞しました。 |